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【改善例紹介】手首を外側に回すと痛い・音がする【TFCC損傷】

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こんにちは。
姿勢と歩行の整体院の渡辺です。

今回は、「手首を回すと痛い・音がする(TFCC損傷)」という方の改善例を紹介します。

目次

患者さんの情報と訴え

この方は30代の男性で、パソコンや電卓の作業を1日数時間と、重量物を持つことが多く、数か月前から右手首の小指側に違和感を感じ始め、徐々に痛みへと変わってきたとのことでした。

また、痛みだけではなく、手首を外側に回したときに音がするようになり、今度は左手にも同じような症状が出てきて困っているとのことでした。

この方は整形外科に受診され、レントゲン検査を受け、手首の関節の軟骨である「TFCC」が損傷している「TFCC損傷」と診断を受けました。

医師よりサポーターと痛み止めを処方され様子をみていましたが、症状が変わらなかったとのことでした。

痛みと音が鳴っていた部分を下の画像①に示します。

<画像①:痛みと音が鳴っていた部分>

この部分は手関節があり、先ほどの「TFCC」という組織があります。

TFCC(三角線維軟骨複合体)とは

TFCCとは「三角線維軟骨複合体」の略称で、手関節にあります。(下の画像②に示す)

<画像②:TFCC「プロメテウス解剖学アトラス 第2版」より一部改変して引用>

TFCCの役割

TFCCの役割は以下の2つです。

  1. 手関節のスムーズな動きを助ける役割
  2. 手関節の小指側の衝撃を吸収するクッションの役割

TFCCが損傷されると、先ほどの画像①の部分に痛みがでたり、動きが過剰に起きていると、軟骨が摩擦する時に音が鳴ったりします。

この方の痛みの原因

この方は手関節の外側に痛みがでていましたが、この部分に痛みがでている原因は、肘関節~手関節の間の筋肉(円回内筋)の硬さでした。

円回内筋の働き

具体的には「円回内筋」という筋肉です。下の画像③に示します。

<画像③:円回内筋>

この部分には円回内筋だけでなく他にも様々な筋肉がありますが、気にしないでください。

大切なのは、この筋肉が働くと「回内(かいない)」という動きが起こります。(下の画像④に示す)

<画像④:左手の回内の動き>

画像が左手の動きを示しています。ごらんのように、この「回内」という動きは、「肘から下の部分の腕を内側に回転させる動作」のことです。

では、円回内筋が硬くなると、なぜTFCC損傷につながってくるのかを次に説明します。

円回内筋の硬さとTFCCへの負担

円回内筋が硬くなると、肘から下の部分の腕を内側に回転した状態がずーっと続きます。

つまり、内側に引っ張られている「回内」の力が強いので、外側に回転させる「回外(かいがい)」の動きでは余計に力が必要になります。

そして、この回内・回外の動きは、肘の部分と手首の部分の2か所で回転しているんです。(下の画像⑤に示す)

ここは橈尺関節(とうしゃくかんせつ)といいます。

<画像⑤:回内・回外が丸で示した「橈尺関節(とうしゃくかんせつ)」で動いています>

橈尺関節は、肘に近い側が「近位橈尺関節」・手首に近い側が「遠位橈尺関節」といいます。

ここの2か所で回転するため、円回内筋が硬くなると、肘に近い側の近位橈尺関節の動きが制限されます。

これがとても大切です。

正常であれば、近位橈尺関節=50%、遠位橈尺関節=50%で動きができています。

しかし円回内筋が硬くなることで、たとえば近位橈尺関節=20%、遠位橈尺関節=80%で回外の動きをしないといけなくなると、どうでしょうか?

遠位橈尺関節ばかりに負担がかかります。

そしてTFCCは遠位橈尺関節を構成する骨についているため、そこでのストレスが強くかかり、痛みと音が発生したと私は考えました。

そして、この方の訴えが手首を外側に回したときの痛みと音がすることでした。

その動きは回外です。

なので、長い時間をかけて負担がかかり続けた結果として、TFCCが損傷してしまったと私は考えました。

※この回内・回外の動きが悪くなることで、肘関節や手関節などに痛みがでやすいです。過去の記事でも改善例などを紹介しておりますので、気になる方は記事の最後のリンクからご覧ください。

施術アプローチの要点

この方への施術アプローチの要点としては、円回内筋を柔らかくすることでした。

そして、この方はパソコン作業の時間が長いため、腕の筋肉だけでなく肩甲骨や胸椎のあたりの体幹の筋肉も硬くなっていったため、そちらにもアプローチを行いました。

筋肉がかなり硬くなっていたため、柔らかくしていくのには時間がかかりましたが、約2か月で痛みも消失し、音もならなくなったとのことでした。

まとめ

今回は、手関節の小指側に痛みがでるTFCC損傷の方の改善例を紹介しました。

この方のように、元々関節の動きが悪くなっている場合には、まずその動きを改善する必要があります。

なぜその部分に痛みがでているのか、なぜその部分にストレスがかかっているのかをしっかりと探求していくことが重要です。

そしてその原因は、痛みがでている部分(患部)にはないことがほとんどです。

痛みがでている部分は、負担がかかった結果として痛みがでており、その原因は他にあります。

私は、そこをしっかりと見つけていきます。

当院では、あなたのお身体の状態に合わせて施術を行わせていただきます。

もし何かお困りのことがあれば、遠慮なくご相談ください。

今回も、読んでいただきありがとうございました。

※過去の記事で、橈尺関節の動きが悪くなることでの症例などを記載しております。気になる方はごらんください。

・肘から手の記事はこちらから→「肘から手の痛み・症例」の記事一覧

・膝関節の記事はこちらから→「膝関節の痛み・症例」の記事一覧

・足関節の記事はこちらから→「足関節の痛み・症例」の記事一覧

・腰の記事はこちらから→「腰の痛み・症例」の記事一覧

・股関節の記事はこちらから→「股関節の痛み・症例」の記事一覧

・首から肩の記事はこちらから→「首から肩の痛み・症例」の記事一覧

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姿勢と歩行の整体院 柔道整復師 渡辺雅之

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