踵(かかと)の外側が痛い方の根本原因【腓骨筋炎】

歩いているときなど、踵(かかと)外側の謎の痛みに困っていませんか?

あなたのその痛みはおそらく、「踵の外側にある筋肉が伸びすぎている痛み」です。

そしてその根本原因は、「足関節の動きが悪く、踵が外側に倒れてしまうこと」です。

踵の骨に何か異常があるのではないか?と不安になり整形外科でレントゲン検査を受けたが異常なし。

骨は大丈夫なのは良かったけど、歩いたり足を動かしているとまた痛くなる…。

今回はそんな方に最適な内容です。

詳しく解説していきます。

目次

踵の外側の痛みは筋肉が伸びすぎている痛み

まず、あなたの踵の外側の痛み、それは「筋肉が伸びすぎている痛み」です。

このあたりの部分、触ってみると踵の骨があり、硬いですよね?

だから、骨の痛みなんじゃない?って思われるかもしれませんが、実は筋肉の痛みです。

下の画像を見てください。

【皮膚の上からの図】

【皮膚を除いた図】

骨の横から踵の骨のすぐ外側を通っていくものが筋肉です。

じゃあなぜこの部分に痛みがでるのか?

その根本原因を次に説明します。

踵の外側の痛みの根本原因は「踵が外側に倒れること」

【右足を後ろから見た図】

踵の外側の痛みの根本原因は「踵が外側に倒れること」です。

上の画像の右側の足の状態です。

これはぱっと見、アーチが高い状態と思われるかもしれませんが、扁平足(へんぺいそく)の方でも痛みがでる可能性があります。

あくまでも歩いているときの一瞬、この状態になるという意味です。

踵が外側に倒れるから、外側に走る筋肉が伸ばされてしまいます。

正常であれば、踵が外側に倒れる程度が少ないので、この筋肉はそこまで伸ばされません。

しかしあなたの足の動きが悪いと、意識しなくても踵が外側に倒れてしまいます。

なのでこの状態で歩くたびに、足の内側よりも外側に強く負担がかかることになります。

そのストレスが蓄積してくると、やがて痛みとなって表れてくる。

「歩き始めはいいけど、徐々に痛みが出てくる」という人は、特にこの足の状態になっている事が多いです。

伸ばされている筋肉は「腓骨筋(ひこつきん)」

踵の外側で痛みを出している筋肉は「腓骨筋(ひこつきん)」といいます。

この筋肉は、ふくらはぎよりも外側から外くるぶしのうしろ側を通って、足の裏へいく筋肉です。

腓骨筋が働くと、踵を「内側」に倒したり、足のアーチを保持する役割があります。

だから踵が「外側」に倒れると伸ばされるわけです。

そのストレスが蓄積してくると痛みになるんです。

では、どうすればこの痛みは消えるのか?

踵の外側の痛みの根本解決には「硬くなっている筋肉をほぐすこと」が必要

踵が外側に倒れると痛みがでるので、踵が外側に倒れないようにすればいいわけです。

ではどうして踵が外側に倒れてしまうのか?

それは「足関節周りの筋肉が硬くなっているから」です。

筋肉の役割とは、主に骨を引っぱって身体を動かすことです。

なので筋肉が硬くなると、骨が特定の方向に引っぱられてしまい、正しく動かなくなります。

それが今回は「踵が外側に倒れてしまう」ことです。

やわらかくする必要があるのは「踵を内側に引っ張る筋肉」

踵が外側に倒れるということは、「踵が内側に引っぱられている状態」です。

つまり「踵を内側に引っ張る筋肉が硬くなっている」ということです。

主に踵を内側に引っぱるのは、ふくらはぎにある2つの筋肉です。

1つ目は、「腓腹筋(ひふくきん)」です。

この筋肉はとてもわかりやすいです。ふくらはぎそのものです。

下の画像をごらんください。

これは、右脚を後ろから見た図です。

左側の腓腹筋が表層にあり、右側のヒラメ筋がその深層にあります。

どちらも最終的にはアキレス腱になって踵につきます。

皮膚の上からの画像は、以下の通りです。(右脚を後ろからみています)

青色にかこんでいる部分はふくらはぎそのものです。

腓腹筋があるから、ふくらはぎがふくらんでいます。

そこを特にほぐしてください。

2つ目は、「後脛骨筋(こうけいこつきん)」です。

下の画像をごらんください。

右足を前・内側から見ている図です。

この筋肉は、スネの内側から始まって内くるぶしの後ろ側を回って踵の内側を通り足の裏にいきます。

この筋肉が硬くなることによって、踵が内側に引っ張られるため、結果的に踵が外側に倒されます。

なので、痛みの根本原因をしたい方はこの筋肉をやわらかくする必要があります。

この状態の人は、立っている時点で踵が外側に倒れていることが多いです。

後脛骨筋を皮膚の上から見ると、この青く囲った部分です。

この「踵からふくらはぎの内側」部分をねらってください。

このあたりを触っていただき、他の部分と比べて「硬い」と感じる部分をほぐしてみてください。

強さは、「痛気持ちいい」くらいです。

痛みを感じなくても大丈夫ですが、硬い筋肉をほぐすと痛みを感じる多いです。

ただ、もし「しびれ」が足に響くようでしたら、筋肉ではなく神経を刺激しているので、

無理して継続せず、ほぐす部分をずらしてやってください。

ある程度ほぐしていると、最初よりも痛みを感じにくくなってきます。

痛みが減ってくると筋肉も柔らかくなっているはずです。

ぜひやってみてください。

「意識」では歩き方は変わらない

よく言われるのが、「歩き方に気をつけた方がいいんでしょうか?」と聞かれます。

しかしどれだけ歩き方を気をつけたところで、筋肉は硬いままです。

なので足の骨の動き方が変わるわけではありません。

しかし、動きを邪魔している筋肉を柔らかくすることで、動きが自然と出てきます。

そうすれば、意識しなくても良い歩き方・良い足の動きができます。

なので、あなたがやるべき事は、「硬くなっている筋肉をほぐすこと」です。

筋肉を柔らかくするにはストレッチよりマッサージがおすすめ

筋肉を柔らかくする方法は大きく分けて2つです。

  1. ほぐす(マッサージ)
  2. ストレッチ

このどちらかです。

しかし私は、ストレッチではなく「ほぐす(マッサージ)」ことをおすすめします。

それはなぜかというと、同じ1つの筋肉でも硬い部分と柔らかい部分があるんです。

例えるなら、腰に巻くベルトを筋肉とすると、ベルトの前側半分は硬いけど、背中側半分は柔らかいみたいなイメージです。

ストレッチをすると、筋肉全体を伸ばすことになり、硬い部分より柔らかい部分が伸びてしまうという特徴があります。

なので、硬い部分だけをピンポイントでほぐして柔らかくする方が効果が高いです。

まとめ

今回は、踵の外側に痛みをだす「腓骨筋炎」についての記事でした。

踵の外側に痛みが出る原因は、踵からふくらはぎの内側にかけての筋肉が硬くなっていることで、踵が外側に倒れやすくなることです。

なので痛みの根本解決には、踵からふくらはぎの内側の筋肉をしっかりと柔らかくすることが必要です。

筋肉を柔らかくするには、ほぐす(マッサージ)・ストレッチの2通りの方法があります。

私はほぐすことをおすすめしています。

その理由は、1つの筋肉でも場所によって硬い部分と柔らかい部分があり、ストレッチでは硬い部分が伸ばしにくいからです。

その点、ほぐす(マッサージ)は最も硬い部分をピンポイントで狙って柔らかくすることができるのでおすすめです。

硬くなった筋肉がほぐれてくれば、足の動きが良くなるため、徐々に痛みがでにくくなります。

ぜひ試してみてください。

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