こんにちは。
姿勢と歩行の整体院の渡辺です。
今回は、「扁平足でも足のアーチを上げることが全てではない」という内容について、記載していきたいと思います。
足のアーチが低下している場合には、アーチを上げたほうが機能は高まりますが、かえって身体のバランスが崩れてしまうため、腰や股関節や膝関節など、他の部位に痛みが出てくる場合があります。
今回はそんな内容です。
足のアーチが低下した状態とは(扁平足)
一般的に、足のアーチが下がっている状態は、「扁平足(へんぺいそく)」と表現されます。(下の画像①に示す)
<画像①:扁平足を後方から見た図>
扁平足だと、体重を支えるのに非常に有効な「トラス機構」というアーチ構造を発揮できないため、足の負担が大きくなるのはもちろんのこと、ふくらはぎの筋肉が疲れやすかったり、外反母趾にもなりやすくなってしまいます。
足のアーチの役割は、こちらの記事↓でまとめております。
アーチを上げる目的
そんな扁平足なので、、やはりアーチを上げたほうが良いですよね!
それは間違いないです。
実際にアーチを上げると、足はこんな感じになります。(下の画像②に示す)
<画像②:扁平足にインソールを入れている様子を後ろから見た図>
アーチを上げれば、
- 足の指の筋肉も発揮しやすくなり、
- 足の負担も軽減し、
- 歩いたり走ったりした時に地面も蹴りやすくなります。
良いことづくめですね。
アーチを上げてはいけない場合
私も、アーチを上げていくことには賛成ですが、むやみにアーチを上げてはいけない場合があります。
それは、脚の長さや骨盤の高さが左右でかなり違う場合です。その状態を下の画像③で示します。
<画像③:向かって左の図が、骨盤の高さの左右差がある状態です>
これはどういうことかというと、骨盤が高い側は、多くの場合で脚が長いんです。
なので、身体は無意識のうちに、脚の長さの左右差を縮めようとしている場合があります。
その場合には、あえてアーチを低くすることで扁平足のようになり、左右の脚の長さの差をそろえようとしているかもしれないのです。
その場合にアーチを上げてしまうと、かえって左右の骨盤の高さの差が大きくなってしまうため、腰や股関節や膝関節などに痛みなどが出やすくなる可能性があります。
これが、アーチをむやみに上げない方が良いパターンです。
まとめ
今回は、足のアーチが低下する扁平足に触れ、アーチを上げる注意点をまとめました。
なので扁平足や足のアーチの低下を考える際には、その足のアーチの低下がなぜ起こっているのかという理由をしっかりと把握したうえで、
- 姿勢や歩行の評価
- 足の特徴
- 足関節の可動性
- 股関節の可動性
- 骨格の向きの評価
などもしっかりと把握しないといけません。
その把握ができていないと、「アーチが下がっているからインソールを入れてもらったけど、かえって調子が悪い」ということになりかねません。
だから、身体全体の評価をしっかりと行う必要があるんです。
今回も読んでいただき、ありがとうございました。
私は、痛みの出ている部分だけでなく、膝関節・股関節・足関節・上半身を含め、トータルなアプローチをしていきます。
患部外の関節や骨格の評価も詳細に行い、あなたのお身体の状態に合わせて施術を行わせていただきます。
名古屋市北区・東区を中心に、扁平足や足の痛みでお困りの方々に来院いただいております。
もし何かお困りのことがあれば、遠慮なくご相談ください。
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姿勢と歩行の整体院 柔道整復師 渡辺雅之