【モートン病とは】なりやすい足の特徴と効果的なストレッチも解説!

こんにちは。
姿勢と歩行の整体院の渡辺です。

今回は、足の指に痛みやしびれが出現する「モートン病」について、その原因と、改善につながるセルフマッサージを紹介します。

まず結論から述べると、モートン病になりやすい足はアーチが高い「ハイアーチ」です。

そして、モートン病を改善するためには、足関節の動きと、股関節の動きを良くしてかなければなりません。

以下で解説していきます。

目次

モートン病とは

モートン病とは、主に足の3趾・4趾(それぞれ手の中指と薬指のこと)の間の部分に痛みやしびれ、感覚が鈍いなどの症状が出現する疾患です。

痛みの出る好発部位を、以下の画像①に示します。

<画像①:モートン病での痛みの出やすい部位>

なぜ痛みが出るのかというと、足の指の間には神経が通っていますが、その神経が、周りの靭帯などに圧迫されてしまうと負担がかかるからです。

神経にストレスがかかるため、痛みやしびれなどの症状が出てきます。

もちろん2趾・3趾の間、4趾・5趾の間のこともあり、非常に痛みが強いことも多く、スネの方まで痛みが響くこともあり、あまりにも痛みが強い場合には、医師の診断のもと、注射も行われます。

モートン病になりやすい足の特徴

私が実際に足の動きや歩行を診させていただく中で、モートン病になる方の足には特徴があります。

その特徴とは、足のアーチが高いということです。

足のアーチが高いとどうしてモートン病になりやすいかというと、アーチが高い方というのは、足の小指側に体重がかかりやすいんです。

イメージ図を下の画像②に示します。

<画像②:ハイアーチだと体重が外に逃げやすいです>

なので、モートン病の問題となる足の指の付け根の部分に、ねじられるようなストレスがかかるんです。

普段の歩行でそのストレスが何百回も何千回もかかるから、そのねじれる部分で炎症が起こり、結果として神経を刺激して足の指に痛みやしびれがでてしまうんです。

あなたの足を見てみてください。

あなたの足は扁平足ではなく、どちらかといえばアーチが高くないですか?

また、歩く時に小指側に体重が逃げるような感覚はありませんか?

靴の底はやたらと外側がすり減っていませんか?

そして、歩けば歩くほど、ふくらはぎや太ももの外側が張ってきませんか?

そのような感覚があるなら、かなり足の動きが悪くなっています。

モートン病になりやすいだけでなく、膝や股関節、腰の痛みも出しやすい状態です。

一般的なモートン病になる原因としては、

  • ハイヒールの履くことが多いなど、つま先立ち姿勢が長いこと
  • 靴の横幅が狭すぎるため、圧迫されてしまうこと
  • 足のアーチの低下

などがよく挙げられます。

しかし、ハイヒールを履かないけれどもモートン病になってしまう方も多くいらっしゃいます。

そういう方は、やはり足そのものの動きが悪くなっていることが原因なんです。

モートン病へのアプローチ

では、私のモートン病へのアプローチの要点について述べます。

モートン病へのアプローチとしては、

  1. 足へのアプローチ
  2. 股関節へのアプローチ

を並行して行なっていきます。

どちらか1つをやればよいというわけではなく、歩行や動きの改善に合わせてバランス良く身体の動きを整えていくことが重要です。

効果的な足へのセルフマッサージ

先ほど記載しましたが、モートン病になりやすい足は、アーチが高く、小指側に体重が逃げてしまう足です。

なのでその逆にもっていけば、症状は改善していきます。

アーチが高い状態なので、むしろアーチを下げる方向に誘導し、小指側ではなく、しっかりと親指に体重が乗るようにする。

これが重要です。

そのために、ここでは足関節の動きを良くするための、セルフマッサージをお伝えします。

セルフマッサージとは、あなたの手でマッサージすることです。

モートン病を改善するためには以下の画像③に示す、「足関節の背屈(はいくつ)」の動きがきちんとでることが大切です。

<画像③:足関節の動き>

背屈の動きがしっかりとでれば、体重が外側に流れにくくなりますので、ここをほぐしてください。

下の画像④に示します。

<画像④:足関節後方の内側部分>

この場所は、足関節の後方の内側の部分です。

なぜここをほぐす必要があるかというと、足関節の背屈の動きの時には、この部分が柔らかくないと、足の骨のスペースがなくなってしまうため、動きが悪くなってしまうからです。

この部分が硬くなっていらっしゃる方は、おそらく軽くマッサージしても痛いと思います。

なので、痛気持ちいいくらいの力で良いので、軽めから始めてください。

ほぐれてくると、マッサージしても徐々に痛くなくなってきます。

親指に体重が乗ってくれば、ねじれのストレスが減るので、まっすぐに地面を蹴り出すことができるようになります。

なので、歩きやすくなる感覚も出てきます。

今まで外に逃げていたのが、しっかりとまっすぐに蹴り出せるわけですから。

効果的な股関節のストレッチ・セルフマッサージ

次に股関節の筋肉のストレッチ・セルフマッサージです。

ほぐしていただきたい筋肉は、大腿四頭筋(だいたいしとうきん)という人体最強の筋肉の外側の部分です。

以下の画像⑤に示します。

<画像⑤:大腿四頭筋の外側部分>

太ももの外側の部分と考えていただければ大丈夫です。

モートン病になる方というのは、相当足のねじれが強いため、この部分が相当硬くなっています。

なので、かなり痛いと思います。

ですので、こちらも軽めから始めていただければ問題ありません。

モートン病の多くの方は、長時間歩くと太ももの外側の張り感や、ふくらはぎの疲労感を感じます。

これは、立ったり歩いたりした時に常に体重が外側に逃げていることが原因です。

そして、せっかく足へのアプローチで親指に体重が乗ってきても、股関節の動きを改善していないと、足の状態が徐々に戻ってきます。

なので足だけでなく、股関節へのアプローチは欠かせません。

足と股関節のストレッチ・セルフマッサージは、以下の記事でも紹介していますので、ごらんください。

まとめ

今回は、足の指に痛みやしびれを出すモートン病について、症状・モートン病になりやすい足の特徴・私の施術アプローチの要点について記載しました。

どの疾患でもそうですが、「その部分だけ治療すれば大丈夫」といったことはありません。

身体はつながっています。

なので、身体の一部に痛みが出るということ自体が、本来のバランスの取れた身体の状態ではないということを示しています。

当院では、痛みの出ている部分だけでなく、膝関節・股関節・足関節・上半身を含め、トータルなアプローチをしていきます。

患部外の関節や骨格の評価も詳細に行い、あなたのお身体の状態に合わせて施術を行わせていただきます。

名古屋市北区・東区を中心に、足の痛みでお困りの方に来院いただいております。

もし何かお困りのことがあれば、遠慮なくご相談ください。

今回も、読んでいただきありがとうございました。

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【過去の記事で、膝関節・足関節を中心に、腰・股関節など各関節の記事をまとめております。気になる方はご覧ください】

・膝関節の記事はこちらから→「膝関節の痛み・症例」の記事一覧

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姿勢と歩行の整体院 柔道整復師 渡辺雅之

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