【改善例紹介】左の腰からお尻が痛い【筋筋膜性腰痛】

こんにちは。
姿勢と歩行の整体院の渡辺です。

今回は、「左の腰からお尻が痛い」という方の改善例を紹介します。

この方の痛みは、「お尻の筋肉が硬いこと」が原因で骨盤が後ろに傾き、腰からお尻の筋肉に負担がかかったものでした

なぜその部分に痛みがでていたのか、どうすれば改善したのかを記載していきます。

目次

患者さんの情報と訴え

この方は30代前半の女性で、3~4年前にお子さんを出産してから、左の腰からお尻の部分に痛みがでました。

近所の整体で2人がかりで骨盤矯正を受けたり(腰をグイグイ押されてかなり痛かったらしいです)、鍼治療を受けたりしましたが、症状が変わらずに困っているとのことでした。

痛みのでていた部分を下の画像①に示します。

<画像①:痛みの出ていた部分>

この部分は、筋肉の部分です。

具体的には、上の矢印が肋骨と骨盤をつなぐ「腰方形筋(ようほうけいきん)」、

下の矢印が骨盤と太ももの骨をつなぐ「大殿筋(だいでんきん)」です。

お子さんを抱っこする機会が多く、特に身体を右に側屈する動作で痛いとのことでした。

では次に、この方の痛みの原因について記載していきます。

この方の痛みの原因

この方の痛みの原因は「お尻の筋肉が硬いこと」でした。

お尻の筋肉が硬いとどうなるかというと、骨盤が後ろに傾いてしまいます。

硬くなっていた筋肉を下の画像②に、骨盤が後ろに傾く様子は、下の画像③の右側の「後傾」をご覧ください。

<画像②:硬くなっていたお尻の筋肉>

左側の丸は先ほどの大殿筋ですが、右側の丸は大殿筋より深いところに存在する筋肉です。

たくさんありますが、これらがまとめて硬くなっていました。

<画像③:骨盤の後傾>

このように骨盤が「後傾」してしまうことで、腰方形筋はグイーッと引っぱられます。

腰方形筋は、姿勢を支える補助する役割も担っています。

ただでさえ姿勢を支えるために力を使っているのに、過剰に引っぱられた状態で支えなければいけないので、腰方形筋には過剰な負担がかかります。

そのいつもいつも負担がかかっているところに、お子さんを抱っこするといった大きなストレスがかかると、筋肉が限界に達して痛みがでてきていたんですね。

また、右に側屈すると腰方形筋が余計に引っぱられるので、右側屈で痛みがでていました。

腰方形筋と大殿筋は、筋膜を介してつながっているので、お尻の方にも痛みがでていたんではないかと判断しました。

では次に、施術アプローチの要点についてまとめます。

施術アプローチの要点

施術アプローチの中心は、骨盤を前傾方向にしていくことでした。

骨盤が前傾していけば、腰方形筋にもゆとりができます。

そうすれば、痛みがでなくなります。

硬くなってしまったお尻の筋肉を重点的にほぐしていくと、徐々に骨盤が良い位置に戻ってきました。

その時点で右側屈の痛みは半分程度に減っていたため、かなり反応はいい方でした。

長年痛みがあったため、太ももの筋肉も硬くなっており、それも腰に負担をかける要素だったため、そちらにもアプローチを行いました。

最終的には痛みはなくなりましたが、再発予防のためにお尻の筋肉のエクササイズもやっていただき、良い姿勢を維持できるようにしてもらっています。

現在は月に一度、骨盤の状態のチェックと再発予防のための施術を中心にさせてもらっています。

まとめ

今回は、お尻の筋肉が硬いことが原因で、腰の筋肉に負担がかかって痛みがでた方の症例を紹介しました。

骨盤矯正や鍼にも通われていましたが、症状が変わらず、腰の部分をグイグイ押されて痛かったとのことでしたが、

原因となる部位に正しくアプローチできていれば症状は改善しますが、原因ではないところをいくらストレッチしたりほぐしても、症状が改善することはありません。

私は、あなたの痛みの本当の原因をしっかりと見つけていきます。

当院では、あなたのお身体の状態に合わせて施術を行わせていただきます。

もし何かお困りのことがあれば、遠慮なくご相談ください。

今回も、読んでいただきありがとうございました。

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姿勢と歩行の整体院 柔道整復師 渡辺雅之

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