こんにちは。
姿勢と歩行の整体院の渡辺です。
今回は、主に膝関節痛の患者さんからご質問をいただく「杖はどちらの手に持てばいいですか?」という疑問について、記載していきたいと思います。
杖は、例えば片方の足を怪我してしまって、足を地面に付けられない場合や、かばって歩く場合に、杖を使うことで歩きやすくなります。
ここで表現する杖は、よくあるT字型の杖だけでなく、片方の手だけで持つ片松葉杖でも同様です。
結論から言うと、「杖は、基本的に痛みが出ている側とは逆の側の手に持つ」ということです。
逆側に杖を持つ理由
なぜ逆の手に持つかというと、痛みの出ている側の脚と、杖が地面に接地するところが離れてるほうが、バランスを取りやすいからです。
痛みの出ている側の手に杖を持つと、脚と杖の間隔が狭すぎてバランスが悪くなり、健康な側の脚の方向に倒れやすくなってしまいます。
なので、例えば左足が痛い場合には、右手に杖を持つのが正解です。
下の画像①をご覧ください。
<画像①>
この画像の方のように、
- 右手の杖
- 右足
- 左足
で三角形が作られることにより、身体が安定します。
私も整形外科病院で勤務させていただいてた時期には、骨折やひどい捻挫などでギプスを巻いた後の患者さんへの松葉杖指導をたくさんさせていただきました。
その中で、「どうしても利き腕で杖を持ちたいんだ」と強く訴えがある患者さんは、痛みの出ている側の手で杖を器用に操作されている方もいらっしゃいました。
ただ、やはり高齢になればなるほど、転倒した場合の危険性が高くなるため、やはり健康な足の側で杖を持たれることをお勧めします。
杖の種類
また、杖にも様々な種類があります。
最もポピュラーなのが、「Tケイン」と呼ばれる、持つところが英語の大文字の「T」になっている杖です。(下の画像①に示す)
<画像①:T字杖>
L字のタイプもあります。
最近はおしゃれな模様がついている杖や、チタン製で軽い杖、折りたたみ式の杖や、短くたためるものまで販売されています。
あまりご覧になったことはないかもしれませんが、地面につく部分も3つか4つかに分かれているため、安定性が高い杖もあります。
さらに、その4つに分かれている部分にヒンジも付いている杖もあり、そこが自由に動くため、たとえ坂道であったとしても、地面にピッタリと着くことにより、安定する杖もあります。(下の画像②に示す)
<画像②:4点杖>
4つに分かれているため、仮に手を離しても、杖自体が立っているため、非常に便利です。
まとめ
杖もかなりたくさんの種類があり、今は本当に良い時代だなと思います。
私の祖父も杖を時々使っていますが、杖のおかげで安定しています。
現在は様々な杖が存在しており、選択の幅が広がっています。
もちろん歩くこと自体で膝や足の痛みがある方は、まずそちらを解決しないといけないため、遠慮なくご相談ください。
まずは痛み無く歩ける身体にすることが、一番重要です。
今回も、読んでいただきありがとうございました。
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私は、痛みの出ている部分だけでなく、膝関節・股関節・足関節・上半身を含め、トータルなアプローチをしていきます。
患部外の関節や骨格の評価も詳細に行い、あなたのお身体の状態に合わせて施術を行わせていただきます。
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【過去の記事で、膝関節・足関節を中心に、腰・股関節など各関節の記事をまとめております。気になる方はご覧ください】
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姿勢と歩行の整体院 柔道整復師 渡辺雅之