こんにちは。
姿勢と歩行の整体院の渡辺です。
今回は、「膝関節(内側)に痛みを出しやすい方の特徴」について、記載していきたいと思います。
膝関節の内側に痛みを出しやすい方の特徴
膝関節の痛みは内側・外側・前面・後面と痛みが出る場所があります。
私の印象として、痛みが出る場所として特に多いのが、「内側」と「前面」です。
ここでは、膝の「内側」に痛みを抱えている方の膝の特徴についての私の考えを記載していきたいと思います。
その特徴は、「膝関節のねじれが強い」ことです。
もともと膝関節はごく軽度外側にねじれています。
そのねじれの程度が過剰になってしまっているとお考え下さい。
例えば、「右膝の内側が痛いが、左膝は全く痛くない」といった場合は、多くの場合で左膝に比べて右膝の方が、ねじれが強くなっています。
膝関節を構成する骨
そもそも膝関節はどういった骨で構成されているのかというと、
- 大腿骨(だいたいこつ・太ももの骨)
- 下腿骨(かたいこつ・脛骨(けいこつ)と腓骨(ひこつ)という2本の骨の総称)
- 膝蓋骨(しつがいこつ・膝のお皿の骨のこと)
この3つのパーツで作られています。(下の画像①に示す)

<画像①:膝関節から足部にかけてを前面から見た図>
そして、膝がどのようにねじれているのかが非常に重要ですが、正常では、大腿骨(上の骨)に対して、下腿骨(下の骨)が少しだけ外側にねじれています。
しかし、膝に痛みを抱えている方のほとんどが、この「下腿骨の外側へのねじれ」が強くなっているんです。
膝の動きと「ねじれ」
膝というのは、「曲げる・伸ばす」ことがメインになってきます。
前後の動きですね。
ですが「ねじれ」があることで、適切な角度で膝を前後に動かすことができません。
例えるなら、折りたたみ式携帯電話(ガラケー)です。
ガラケーを思い浮かべてください。(画像②に示す)

<画像②:折りたたみ式携帯電話(ガラケー)>
この携帯電話の画面とボタン部分をつないでいる部分が膝関節だとイメージしてみてください。
この画面と、ボタンの部分がきれいに垂直にジョイントされているからこそ、携帯電話をスムーズに開いたり閉じたりできるわけです。
しかし、この2つがきれいに垂直ではなく、少し曲がっていたらどうなるでしょうか?
最初は、「ん?何か開閉がやりにくいぞ?」と思う程度かもしれません。
でも、その状態で何回も何回も開いたり閉じたりしていたらどうなると思いますか?
そうです。そのジョイント部分が壊れてきます。
つまり、膝が痛くなります。
では、その携帯電話を直すには、どうしたらいいと思いますか?
そうです。
「ジョイント部分をまっすぐにすればいい」ですね。
膝も全く同じです。
ねじれを修正すれば、痛みを出す原因が解決するので、痛みが改善されます。
なんとなく理解できましたでしょうか?
1回の動きでは大したことはなくても、何百回も何千回もストレスが積み重なると、いずれ組織は破壊されてしまいます。
そうなると、膝関節を構成する骨自体も、変形してきたりするわけです。
なので膝が変形してしまう前に、そのストレスをできる限り減らしていくことが大切ですね。
なぜ膝がねじれてしまうのか
では、その「ねじれ」を生じさせるのは何なのか?
答えは、股関節だったり、足だったり、上半身だったりします。
なので、膝が痛い方でも、膝だけ治療していては、なかなか良くならないことが多いです。
膝にかかるストレスをしっかりと把握したうえで、適切な施術を行う必要があります。
そのヒントが、姿勢だったり歩行だったり、場合によっては足のタコの位置だったり、靴のすり減り方だったりするわけです。
そのあたりも、しっかりと診させていただきますね。
今回も、読んでいただきありがとうございました。
私は、痛みの出ている部分だけでなく、膝関節・股関節・足関節・上半身を含め、トータルなアプローチをしていきます。
患部外の関節や骨格の評価も詳細に行い、あなたのお身体の状態に合わせて施術を行わせていただきます。
名古屋市北区・東区を中心に、膝の痛みでお困りの方に来院いただいております。
もし何かお困りのことがあれば、遠慮なくご相談ください。

【過去の記事で、膝関節・足関節を中心に、腰・股関節など各関節の記事をまとめております。気になる方はご覧ください】
・膝関節の記事はこちらから→「膝関節の痛み・症例」の記事一覧
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姿勢と歩行の整体院 柔道整復師 渡辺雅之