足底筋膜炎の改善に足底筋膜のストレッチは必要か

こんにちは。
姿勢と歩行の整体院の渡辺です。

今回は【足底筋膜炎(足底腱膜炎)の改善に足底筋膜のストレッチは必要か】というテーマで記載していきます。

目次

まず結論

足底筋膜炎には、足底筋膜のストレッチは必要ありません。

なぜかというと、足底筋膜は足関節の動きの悪さの結果、過剰に引き伸ばされている状態です。

なので、引き伸ばされた組織をそれ以上ストレッチして引き伸ばす必要は無いからです。

以下で詳しく解説していきます。

足底筋膜炎(足底腱膜炎)とは

「足底筋膜炎」とは、別名「足底腱膜炎」と呼ばれ、足の底面に張っている「足底筋膜(足底腱膜)」が痛みをだす疾患です。

今回の記事では、以下「足底筋膜」・「足底筋膜炎」で統一します。

足底筋膜を以下の画像①に示します。

<画像①:足底筋膜>

症状は「朝起きたときの1歩目の痛み」が特徴的といわれており、また長時間の歩行や立位でも痛みがでやすいです。

足底筋膜は足の指の付け根から踵にかけて走っており、体重を効率よく受け止める働きがあります。

足底筋膜炎の原因

一般的な足底筋膜炎の原因としては、足の指の筋力の低下・運動のしすぎなど言われていますが、

私の考えは、「足関節の背屈(はいくつ)がでていない」ことが根本原因だと考えています。

背屈とは、以下の画像②の動きです。

<画像②:足関節の背屈>

そしてこの背屈がでていないと、最終的に足は、扁平足の形につぶれてしまいます。

イメージ図を以下の画像③に示します。

<画像③>

そうなると足底腱膜はどうなるかというと、過剰に引き伸ばされます

この状態が問題です。

過剰に引き伸ばされているので、もう伸びる余裕がないんです。

その状態で歩いたり立っていたりすると、伸びる余裕がないところにさらに伸ばされる力がかかるため、限界で痛みがでてくるんです。

足底筋膜炎にストレッチは必要ない

ここまで読んでくださった方はわかると思います。

ストレッチとは、組織を伸ばすことです。

足底筋膜炎は、足底筋膜が過剰に引き伸ばされて痛みがでているので、さらに引き伸ばすストレッチはむしろ逆効果です。

足底筋膜が柔らかくなれば、さらに伸びやすくなるので、痛みがさらに強くなる可能性があります。

ではどうすればいいのかというと、足底筋膜が過剰に引き伸ばされないようにすればいいわけです。

つまり、足関節の背屈を正しくだすことです。

この動きがきちんとでれば、足が扁平足の形にならないため、足底筋膜が過剰に引き伸ばされないわけです。

なので、足底筋膜炎に対して足底筋膜をストレッチすることは、足底筋膜炎の根本的な解決にはなりません。

まとめ

今回は、【足底筋膜炎(足底腱膜炎)の改善に足底筋膜のストレッチは必要か】というテーマで記載しました。

足は28個の骨があり、動きとしては複雑です。

複雑だからこそ、クライアントさん毎になぜ背屈がでていないのかは異なります。

歩き方や動き方を詳細に評価すれば、本当にアプローチすべきポイントわかります。

なぜその痛みがでているのか、なぜその動きがでていないのか、しっかりと評価することが大切です。

何かあれば、遠慮なくご相談ください。

今回も読んでいただき、ありがとうございました。

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姿勢と歩行の整体院 柔道整復師 渡辺雅之

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