こんにちは。
姿勢と歩行の整体院の渡辺です。
今回は、「膝の曲げ伸ばしで内側が痛い」という方の改善例を紹介します。
この方の痛みは「膝関節のねじれが強いこと」が原因で、膝の内側の筋肉に負担がかかりすぎたことによるものでした。
なぜその部分に痛みがでていたのか、何が原因だったのか、どうすれば改善したのかを記載していきます。
鵞足炎については、こちらの記事もご覧下さい。
患者さんの情報と訴え
この方は20代後半の女性で、1週間ほど前から継続して縄跳びやウォーキングをした後から、右の膝の内側の部分に徐々に痛みがでてきたとのことでした。
なかなか痛みが引かず、整形外科に受診したところ、レントゲン検査を受けて骨に異常なく、「鵞足炎(がそくえん)ですね」と診断され、湿布と痛み止めを処方されたとのことでした。
薬を服用しているが、痛みがあんまり改善しないとのことでご相談を受けました。
痛みの出ていた部分を下の画像①・②に示します。
<画像①:痛みの出ていた右膝の内側の部分(体表面)>
<画像②:痛みの出ていた部分(筋肉部)>
この部分は、膝を曲げる筋肉がスネの骨に付く部分で、ガチョウの足に似ていることから「鵞足(がそく)」と呼ばれています。
ここに痛みなどの症状が出る疾患は「鵞足炎(がそくえん)」と呼ばれます。
なので、なんらかの原因でこれらの筋肉に過剰な負担がかかって出た痛みだと考えられました。
膝を曲げる筋肉は、太ももの内側と外側にあります。
内側と外側の筋肉がバランスよく働くことで、膝をまっすぐに曲げることができています。
しかし、膝本来の位置関係が崩れてしまっている状態で、縄跳びやランニングなどの膝の曲げ伸ばしを繰り返す運動をすると、
どちらかに負担がかかりすぎて痛みがでることがあります。
その場合には、患部をどれだけマッサージしても良くなることはまずありません。
膝のバランスを取り戻していくことが重要です。
そのことを念頭において、いつも通り歩き方や関節の位置などのチェックをしてきました。
この方の痛みの原因
この方の痛みの原因は「膝関節のねじれが強いこと」でした。
その状態を下の画像③に示します。
<画像③:膝関節のねじれが強いイメージ(右膝)>
太ももの骨が内側に、スネの骨が外側にねじれてしまっている状態です。
このように膝のねじれが強くなってしまうと、膝の内側の筋肉が必要以上に引っぱられます。
腕や足の筋肉は、骨に付き、骨を引っぱることで体を動かします。
それらの筋肉がグイーっと引っぱられた状態で膝を曲げ伸ばしすると、どうなるか。
筋肉がつく骨の部分が過剰に引っぱられるため、特に骨の部分に痛みがでやすくなります。
なので、特にこの方が膝の内側の、筋肉がつく部分に痛みがでたんですね。
次に、施術アプローチの要点についてまとめます。
施術アプローチの要点
この方は膝のねじれが強くなっていたので、施術アプローチの中心は、膝関節のねじれをとっていくことでした。
内側にねじれすぎていた太ももを外側へ、外側にねじれすぎていたスネの骨を内側へ、誘導するように筋膜リリースを行っていきました。
患部に腫れもみられたため、初期にはアイシングなどの対応も積極的にやっていただきました。
最後には再発予防として、お尻と上半身の筋肉のセルフストレッチを指導して終了となりました。
まとめ
今回は、膝関節のねじれが強いことが原因で、膝を曲げる筋肉に痛みがでていた方の改善例を紹介しました。
原因となる部位に正しくアプローチできていれば症状は改善しますが、原因ではないところをいくらストレッチしたりほぐしても、症状が改善することはありません。
私は、あなたの痛みの本当の原因をしっかりと見つけていきます。
当院では、あなたのお身体の状態に合わせて施術を行わせていただきます。
もし何かお困りのことがあれば、遠慮なくご相談ください。
今回も、読んでいただきありがとうございました。
名古屋市北区 地下鉄志賀本通駅から徒歩5分
姿勢と歩行の整体院 柔道整復師 渡辺雅之