腰痛の方が気を付けるべき姿勢のポイント

こんにちは。
姿勢と歩行の整体院の渡辺です。

今回は、腰痛の方の姿勢の気を付けるべきポイントについて、私の考えを記載していこうと思います。

目次

人間の姿勢

まず、人間の姿勢についてですが、上の画像はそれぞれ人間の骨格を後ろから見た図、そして右側面から見た図です。

人間の背骨は、頭蓋骨から頸椎(けいつい)、胸椎(きょうつい)、腰椎(ようつい)、仙骨(せんこつ)と下方に行くにつれ名前が変化します。

腰痛は、文字通り腰部の痛みですが、上の画像では、「腰椎(ようつい)」のエリアで痛みが出ています。

そして、重要なのは、背骨にはS字のカーブがあるということです。

上の右側面から見た画像がわかりやすいと思います。

背骨の部位がそれぞれ、

  • 頸椎:前にカーブ
  • 胸椎:後ろにカーブ
  • 腰椎:前にカーブ

することで、全体的にS字状にカーブしています。

このS字状のカーブがあることで、重力に対するクッションの役割を果たしています。

よくテレビで「ストレートネック」と言われているのは、

本来の頸椎の前へのカーブが失われ、まっすぐになっている状態をいい、

背骨のクッション性が損なわれるため、その分、特に頭を支えている首から肩にかけての負担が増すことが問題となります。

腰痛と良い姿勢

そして、腰痛の方がよくおっしゃるのは、「良い姿勢を心がけています」ということです。

良い姿勢とはどういう姿勢ですか?と伺うと、

多くの方は、「背中が丸まらないように、背筋を伸ばし、ピーンとした姿勢ですとお答えになります。

そうやって、背筋を伸ばしています。

確かに背中が過度に丸まっているのはよくないですが、人間の身体を側面から見た最初の画像をもう一度ご覧ください。

通常、胸椎は後ろにカーブしています。

つまり背中の胸の辺りは、ある程度丸まって見えるのが普通です。

そのことを知らずに、過度に猫背はダメだという意識が働いてしまうと、どんどん背中を反るようになってしまいます。

こういう方は、日常生活で常に腰の筋肉の緊張が高いため、

  • 同じ姿勢が長く続きやすい就寝からの起床時
  • 長時間の料理・歩行
  • 立ち仕事

などで腰痛に悩まされやすいです。

もちろん腰を反る動作でも痛みが出ますが、腰を前方に曲げる動作でも、腰の違和感、腰が固まった感じがする、腰がぎこちない感じがするといった訴えがあります。

それは主に腰の筋肉が過度に緊張しているからです。

なので、日頃の意識から変えていきましょう。

「背筋を伸ばさなきゃ!」と考えていて、なおかつ腰の鈍痛があるような方は、

ぜひ一度鏡の横に立ち、ご自分の立った姿勢を横から見てみてください。

腰を反りすぎていませんか?

背中の、特に胸の後ろは適度に後ろにカーブしていますか?

もし、一直線にピーン!となっていて、腰が痛かったら、危険です。

まずは、「背中は丸まっている部分があって良いんだ」ということを思い出して、腰の筋肉の力を少し抜いてみてください。

そうすれば、日常が変わります。

その分だけ、腰の筋肉の緊張が低下します。

実際に、そのことを意識しただけで楽になったということをおっしゃる方もかなりいらっしゃいます。

いかに日常の意識や考え方が重要かを再認識させられます。

もちろん、胸椎や股関節などの各関節の可動性を正しく出していき、腰の負担を減らすこともとても重要です。

もし何かお困りのことがあれば、遠慮なくご相談ください。

今回も、読んでいただきありがとうございました。

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【過去の記事で、膝関節・足関節を中心に、腰・股関節など各関節の記事をまとめております。気になる方はご覧ください】

・膝関節の記事はこちらから→「膝関節の痛み・症例」の記事一覧

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姿勢と歩行の整体院 柔道整復師 渡辺雅之

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