【改善例紹介】足関節の後方の痛みの原因と施術アプローチ

こんにちは。

姿勢と歩行の整体院の渡辺と申します。

今回は、「サッカーでボールを強く蹴る際に足首の後ろが痛い」という症例を紹介したいと思います。

目次

患者さんの情報と訴え

この方は毎週末のご友人たちとのサッカーを楽しみにされている20代男性の方でした。

最近、ボールを強く蹴る際(インステップキック)に、足関節の後方に痛みを感じるとの訴えでした。

痛みの出る部位は下の画像の赤丸の部分です。

<画像:右足を後ろから見ている図>

走ったり荷重をかけたりするのは大丈夫なのですが、ボールを蹴るときだけ痛く、大好きなサッカーが十分に楽しめないとの思いをお聞きしたうえで、姿勢・歩行・骨格の向きなどのチェックをさせていただきました。

そもそも足関節は、スネのところの2本の骨と、その下に足の1つの骨(距骨といいます)がはまり込むような形で関節を構成しています。
(下の画像に示します)

<画像:右足を前から見ています>

キック時の足関節の動き

ボールを強く蹴るとき、つまり足首を床方向に曲げるような足の動きでは、以下の2点が重要です。

  • 距骨が下腿の2本の骨に対して下向きに回転する動き
  • 前方に滑っていく動き

これらの動きがバランス良く生じることによって、はじめて達成されます。(下の画像③・④に示す)

<画像③・④:右足を内側から見ている図です>

この方の問題点

ですがこの方は、特に距骨が前方に滑る量が不足していました。

距骨が前方に移動するスペースがないため、後ろで骨がぶつかってしまい、症状がでている状態でした。

よくよくお話を伺うと、高校生の時にひどい捻挫をして、足関節の前方の靭帯を損傷している既往歴がありました。(下の画像にその靭帯を示しています)

<画像⑤:右足の前距腓靭帯(ぜんきょひじんたい)を赤矢印と赤丸で示す>

この靭帯を痛めてしまったことで、先ほど説明した距骨の前方への動きが阻害されていました。

施術アプローチの要点

なので施術としては、足関節の前方にスペースを作り、距骨が前方に移動できるようにすることを中心に行いました。

元々身体が硬いとおっしゃっていたこともあり、お身体の柔軟性が乏しかったため、ご自宅では今後のケガの予防も含め、上半身・体幹のエクササイズや下半身のストレッチを行っていただきました。

徐々に痛みが軽減していき、気持ちよくボールが蹴れるようになったと喜んでおられました。

足関節の痛みに限らず、何かご相談やお困りのことがあれば、遠慮なくお問い合わせください。

今回も読んでいただき、ありがとうございました。

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姿勢と歩行の整体院 柔道整復師 渡辺雅之

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